小学生の頃までは硬くて多くてゴワついた髪だったけど、シャンプー後にリンスしかしなくても今よりは多少サラサラ感はありました。
しかし、中学〜高校生になったあたりからドライヤーやアイロンで仕上げに時間を掛けるようになり、シャンプー後に毎日トリートメントをしてもゴワゴワ・パサパサが酷くなるばかり。。。
「どんなに髪に良い整髪料を使っても硬くてゴワゴワする髪質はまったく良くならないので、もう遺伝だと思って諦めていました。」
パーマやヘアカラー以外で髪が痛む原因とは?
昨今、美容雑誌や健康誌をはじめとするメディアでは、パーマやヘアカラー等の化学的ダメージや、ドライヤー等の熱や摩擦などが、髪を痛める代表格ととして語られていますが、この他にも、髪の専門家やカリスマ美容師でさえもでも知らない「パーマやヘアカラー以上のダメージを与える原因」がある事をご存知でしょうか?
この真実を知らない限り「ヘアダメージの悪化スパイラルから抜け出せない!」と、断言しても良いくらい重要なウェートを占めています。
美容の非常識から浮かび上がる真実
これから記する真実は、ほとんど公には出ていない美容の非常識ばかりですから戸惑いの方が大きく、美容界からのバッシングを受けかねませんが、あなたの髪や身体の健康を真剣に考える故、勇気を持って言わせていただきます。
◆天然合成を問わない油脂成分配合のリンス・トリートメントなどの整髪料類でのお手入れ
◆自然環境悪化による、汚染された空気と水と農作物の摂取
この2つが、髪とお肌の傷みを大きくしている元凶です。そして「硬くてゴワゴワする髪質に変えてしまう」要因でもあります。
毎日のようにTVCMで繰り返し放送される、天然由来成分配合のオーガニック系を謳い文句にしたシャンプーやトリートメントでの栄養補給やダメージ補修が、傷んだ髪のお手入れとして一般常識となっているにも関わらず「ゴワゴワ」「パサパサ」の傷みや悩みでご相談される方が後を絶ちません。
昭和初期から30年代頃まではリンスやトリートメントなどは存在しておらず、髪は固形石けんを泡立てて洗うだけだったにも拘らず、アジアンビューティといえば日本人といわれる程、つやつやサラサラな黒髪をしていました。
確かに今と比べればパーマやヘアカラーの頻度が低かったこともあるでしょう。
その他にも、近くの山や井戸を掘って天然のミネラルが豊富な水を引いて食事や飲用に使ったり、新鮮な空気を身体に取り入れることが可能だったお陰で、髪・お肌・身体に本来備わっている自然治癒力が100%発揮される環境にあり、空気と水の力でお肌の傷が治癒するように知らず知らずのうちに髪の中の悪い物が浄化されていたのです。
また人間は、飲まず食わずでも3日程度なら生きていけますが、空気を5分ほど断たれたら簡単に死んでしまうほど脆く、髪や身体に取ってはお水や食べ物よりも必要不可欠なのです。
ところが今の空気やお水はどうでしょう、ほんとうに綺麗だと自信を持って言えるでしょうか?
排気ガスや工場の排煙・廃水から出される酸化物で汚れ、頭皮やお肌の毛穴や身体のいろんな器官を侵し、アトピー、脱毛、断毛、原因不明の疾患を引き起こす要因にも上げられている程です。
そして、シャンプー・リンス・コンディショナーはじめ、トリートメント・セット剤等に配合されている『シリコン』は2009年頃から少しずつ、髪に良くない!と紹介され始めてからは減少傾向にあるものの、2010年に入ると「ノンシリコン」が謳い文句の製品が増え始めてからというもの、以前よりも痛みが悪化傾向にあります。
なぜなら、良い香りでツルツルの手触りに仕上がる自然由来の強力な油脂(美容成分)や香料が大量に配合されるようになったからです。
もし、これらがホンノ少しでも髪の中に入ると、紫外線による酸化で内部のタンパク質を壊して空洞化(髪粗鬆症)状態に陥り、スカスカな切れやすい髪質へと変わってしまいます。
美容院でのパーマ・ヘアカラー・熱で受けた化学的ダメージに、ご家庭での毎日のヘアケアによる物理的ダメージのダブルの力で、さらに大きなダメージへと進行。
髪に良いと宣伝されているシャンプーやトリートメント類でのお手入れを繰り返している限り、硬くてゴワゴワする髪質は解消されないばかりか、切れ毛・抜け毛の症状悪化やハリコシ(弾力)低下への影響はかなり大きいと推測できます。
もしあなたが、硬くてゴワゴワする髪質は遺伝の影響と思って諦めているのならば、
「リンス・トリートメント・整髪料類など」は今スグ使用を中止し、「泡立ちが少なく、髪の引き締め力を壊さないシャンプー剤」での洗髪、良質なミネラルとオイルバランスを整えるお手入れをお勧めします。
髪が細くなったかも?量が減ってきたかも?と感じ始める前にスタートすることが重要です。
髪の治療家 田中和義 より