『頭のてっぺんの髪の毛だけがいつもガタガタ、パサパサなのです。栄養不足でこんな髪になるのでしょうか？何が原因でこんな髪になるのか教えて下さい。またどのような事をすれば良い髪質になるのでしょうか？』とのご質問に回答させていただきました。
頭のてっぺんの髪の毛がいつもガタガタ、パサパサになる理由
柔らかい髪用のハリコシを強化するトリートメントを使っているのに余り代わり映えしない？
今使っているシャンプー剤、私の髪質には合っていないのかも？
髪の製造工場に育毛剤で栄養をタップリ補給すればパサパサは無くなるかも？
知り合いやお友達から良いお手入れ法があるよ！と聞けば片っ端から試してみたものの、
「なんで頭のてっぺんの髪の毛だけがいつもガタガタ、パサパサになってしまうのか？」ほんの小さな解決の糸口さえも見つからず。
自宅で行なっているシャンプー・トリートメント・乾かし方が良くないのでは？と疑りたくなる気持ちもわからないではありません。が
いわゆる外側からケアするお手入れ法では悩み解消までには至らない、頭のてっぺん（頭頂部）の髪だけ傷んでしまう！のにはキチンとした理由があるのです。
私たち人間は、男性と女性の２つの性別が存在するように、髪の毛にも男性性が強い部分と女性性が強い部分があることをご存知でしょうか。
今回の質問にある、頭のてっぺんの髪（頭頂部）は「女性ホルモン」が強く関わっている女性性が強い部分。
残りの横と後頭部の部分は、「男性ホルモン」が強く関わっている部分になります。
ひと昔前、頭のてっぺんの髪が細く薄くなってくると老化の始まりと揶揄されたモノですが、
「女性は薄毛になるケースは余りない！」と言われていたのは、女性は男性に比べて元々女性ホルモンを多く持っているから。
年令を重ねて行くに従って少しずつ減ってはいきますが、普通に生活しているのであれば頭頂部の髪の毛が急激に細くなってしまう事はない！との理由からきています。
ですから、頭のてっぺんの髪（頭頂部）だけ傷んでガタガタ・パサパサになってしまう理由として考えられるのは？
（１）タンパク質やミネラル（カルシウム・マグネシウム・亜鉛…等）の不足
（２）女性ホルモンのバランスが乱れ（生理不順）ている
（３）女性ホルモンの栄養となる「油脂」の良し悪しや摂り方
（４）お薬（ホルモン剤・鎮痛剤・血圧降下剤…等）の服用
（５）睡眠不足
体の外側ではなく、むしろ内側で起こっている体質の変化などの影響が大きく関与していると言えます。
中でも髪のハリコシ（弾力）に最も影響するのが、女性ホルモンの栄養となる「油脂」の良し悪しや摂り方。
ひとえに「油脂」と言ってもその天然の植物由来のタイプから合成油脂タイプまでその種類は様々。
もしご家庭の食事で、揚げ物や炒め物が食卓に並ぶ回数が多く、合成油脂タイプのサラダ油を多用しているのであれば、女性ホルモンの質の低下や内蔵の冷えを招く恐れがありますので注意が必要です。
特に、合成油脂タイプの油（オメガ６系）は身体の中で腐りやすく（酸化しやすく）、油カスとなって血管や胃腸の粘膜に残りやすい。健康な細胞を死に追いやる。
当然、不健康な女性ホルモンとして育つ可能性が高く、更年期障害の症状が酷くなる一因とも云われている等。女性ホルモンの栄養としては不向きと言えます。
一方、天然由来の植物の実や種から抽出された植物油脂タイプの油（オメガ３系）には、オリーブオイルを筆頭にごま油、亜麻仁油、グレープシードオイル…等があり。
DHA・EPA・αリノレン酸が豊富に含まれており、生活習慣病の予防等にも推奨されている程。
その他にも、血液をサラサラにしたり、血管をしなやかにしてスムーズな血液の流れを保ってくれます。
脳や神経細胞を活性化してくれる働きも新たに見つかり、体全体への指令を一手に引き受けている中央司令室の安定業務を影から支えてくれています。
よって、健康的な女性ホルモンが生まれ育つ環境となり、ハリ・コシ・ツヤの備わった丈夫な髪の毛が、毛穴からすくすくと育ちます。
頭のてっぺんの髪一本一本が太くしっかりとした毛質に変わってくれば、熱や摩擦から守る力も強くなって自ずと傷みにくい毛質となり、
うるおいも徐々にアップしてパサパサ感が解消し、ふわサラの軽〜い仕上がり感が少しずつ蘇ってきます。
たかが油、されど油です♪
健康ヘアアドバイザー 田中和義 より
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