頭皮ニキビ(湿疹)には、赤味と湿疹のみのタイプ、フケや痒みを伴ったタイプの2通りあります。
先日エントリーした『頭皮が赤いと髪に良くないのは何故?』では、頭皮が赤い状態の考えられる要因についてご紹介させていただきました。
今回はその続編とも言える「頭皮ニキビ(湿疹)」について、顧客様より頂いたご質問に回答させていただきたいと思います。
頭皮ニキビ(湿疹)の原因と主な症状
頭皮ニキビ又は頭皮湿疹という症状があること自体全然知らなかった。
頭皮ニキビや頭皮湿疹という言葉自体聞くのが初めて?という方も多いと思います。
実は、頭皮ニキビや頭皮湿疹という言葉が使われだしたのはここ5年ぐらい。
以前は、脂漏性皮膚炎という医療用語が使われており、30代以降の加齢臭がキツくなってくる世代の男性に多く見られ女性は比較的かからないと言われてまいりました。
しかしながら2000年代に入り、整髪料類の過剰使用や環境破壊による免疫力や抵抗力の低下によって、
10代の男性から40代以降の女性の方まで、幅広い年代の方が自覚なしに脂漏性皮膚炎を発症している傾向にあります。
脂漏性皮膚炎の症状の特徴は何と言っても、シャンプーして1時間も経たないうちに頭がペターッと重くなってくる「地肌のベタつき」症状。
その反面、頭皮ニキビや頭皮湿疹の症状の特徴は「地肌のベタつき」症状は感じられないみたいで。
「赤味と湿疹のみ」「フケや痒みを伴う」、2つのタイプにわかれます。
赤味と湿疹のみ
まず始めに、赤味と湿疹のみの症状タイプ。
以前でしたら、太陽から降り注いでいる「強力な紫外線」が原因で赤味と湿疹症状が引き起こされるケースが多いとされていました。
しかし近年増加傾向にあるのが、整髪料類に配合されている「防腐剤や保存料」の刺激に反応してしまうタイプです。
あなたが今お使いのシャンプーやトリートメント、髪型をキープする時使用する整髪料類のボトルやパッケージに書かれている「使用成分」をご覧ください。
その中に「イソチアゾリノン」「メチルイソチアゾリノン」「メチルクロロイソチアゾリノン」「◯◯◯イソチアゾリノン」が表示されていませんか?
この「イソチアゾリノン系」の成分。元々は手指や衣服に付いた工業用の油を落とすための殺菌剤として使用されていました。
こちらの「イソチアゾリノン系」成分には、(1)肌への刺激と毒性が強い防腐剤、(2)痒みや痛みが伴わないことで気づきにくく発見もしにくい特徴あり。
今スグにでも他の整髪料に変えることをオススメします。(ナゼに認可が許されたのか摩訶不思議です。f^_^;)
赤味と湿疹にフケや痒みを伴う
1990年代後半までは、「頭皮に赤味と湿疹にフケや痒みを伴った乾燥タイプ」の方が多かったのです。
しかし、ノンシリコン系の整髪料が流行りだした2010年以降は「毛穴からの皮脂の分泌」が過剰気味となって、
赤味と湿疹にフケや痒みを伴った脂漏性タイプの肌荒れを発症していることにまったく気付かず、初めて訪れたサロンで発覚するケースが実に多い。
原因として考えられるのは、整髪料に配合されている濃密な油脂成分、すすぎ(ゆすぎ)不足、力を入れたゴシゴシ洗い、人間関係等の強いストレス、睡眠不足、夜型の生活習慣、食べ物の好き嫌いが多い、等によって皮脂を分泌する指令に狂いが生じて過剰気味に排出され続けている事。
「頭皮のベタつきが気になる!」からと、シャンプー剤をたくさん使ってゴシゴシ洗いたくなる気持ちはわかります。
ただ、スッキリ!するのはホンノひと時。
1時間も経たない内に皮脂がジュワーッと染み出て来ますから、かえって逆効果。
早期発見早期手当てプラス、シャンプーは少なめ、ゆすぎ(すすぎ)は長めが、頭皮湿疹の症状を長引かせない基本です。
頭皮が赤くなっていないか?フケ・かゆみ・ベタつき等の刺激を感じていないか?毎日手鏡でチェックしてみましょう♪
健康ヘアアドバイザー 田中和義 より
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