『元々の髪は肩より少し長いロングヘアだったのですが…。先日、肩上のセミロングに切ってもらおうと美容院に行ってリクエストしたら、美容師さんに「ショートの方が似合うよ!」との提案を断り切れず、耳下のショートヘアに切られてしまいました。今はアゴくらいの長さになっていますが…髪型はあまり気に入っていません。できれば1日でも早く元のロングヘアに戻したいので、髪の毛を早く伸ばす方法があったら教えて欲しいです。』ご質問に回答させていただきました。
髪の毛を早く伸ばす方法はありますか?
美容師さんの勝手な提案で大切な髪をバッサリ切られ、しかも仕上がりが気に入らない髪型。だとしたら、
たとえ1ミリでも良いから早く伸ばしたい!
1日でも早く元のロングヘアに戻したい!
手間と時間とお金が掛からずスグに結果が出るお手入れ法を知りたい!気持ちもわからないではありません。ただ、
「髪の毛を掴んでグイグイ引っ張る」⇒ 髪の製造工場(毛乳頭)を痛める恐れ、寿命を迎えた髪が抜ける
「育毛剤で栄養分をタップリ補給」⇒ 毛穴の奥の貯蔵庫(毛母)には届きません
「ブラシで頭皮を叩いて刺激を与える」⇒ 無理な刺激は頭皮や神経を傷つけるだけ
ですから通常より、早く抜ける髪質になる事はあっても早く伸びることはありません。
人間の髪は、髪の卵(毛芽)として生を受けてから、
フィブリノーゲン
↓
ポリペプチド鎖
↓
プロトフィブリル
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ミクロフィブリル
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マクロフィブリル
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コルテックス
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6つの成長過程を経て、毛髪となります。
一日に伸びる長さは、ティッシュペーパー1枚分の約0.33~0.5ミリ。1ヶ月(30日)かけても、たった9.9~15ミリしか伸びないのです。
これは四つ足歩行をする人間となってから現在まで、DNAとして脈々と受け継がれており、もし無理矢理伸びを早くしようとすれば6つの成長過程のどこかが狂い、
ハリ・コシ・ツヤのない、細い髪が育ち、伸びてもすぐに切れてしまいます。
ですから、早く伸ばす事よりも健康な髪を育てる思考が、1年しか持たなかった髪が3〜5年成長する髪へと変わる。結果的には髪の寿命を延ばす事に繋がるのです。
健康な髪を育てる、食事、睡眠、呼吸の3原則
健康な髪を育てる思考には、「食事、睡眠、呼吸の3原則」があります。
1)食事
食事をする時間を決め、良く噛んで食べると消化や栄養の吸収が高まる。早食い習慣の方は、食後スグに20分程ガムを噛んで唾液を飲み込む。タンパク質(体をつくる)、炭水化物(エネルギー源)、ビタミン(体の調子を整える)、ミネラル(骨や歯などをつくる源)、脂質(エネルギー源)をバランス良く摂る。好き嫌いや偏った食事は、弾力に欠けた切れやすい髪が育ってしまいます。
2)睡眠
15分程度の昼寝を含め、毎日6〜8時間の睡眠時間を確保する。眠れない方は、部屋の灯りを暗くして横になって目を閉じるだけでもOK。但し、夜中の12時を過ぎると生まれてくる髪の卵の健康状態ががくっと悪化してしまうので要注意。
3)呼吸
鼻からゆっくりとお腹いっぱい吸い込み、口から少しずつ吐き出す。(鼻毛がフイルターの役目で菌を吸い付け、体内への侵入を防いでいる)口から息を吸うと雑菌で喉の粘膜や肺が傷ついて風邪や病気に掛かりやすい。
髪はキューティクルを開閉して行なう呼吸で大気中の空気や水蒸気を取り入れ、タンパク質の維持や修復、うるおいを調節しています。(トリートメントは髪にとってはサビ(老廃物)の元となる異質物扱い。油脂皮膜がキューティクルのささくれを保護してなめらかな指通りはつくりますが、タンパク質を補修する力は持ち合わせていません。)
先ずはこの三原則を基にあなたに合った無理のない生活習慣を考え、体の内面からの健康を築く事が将来、素敵なロングヘアを実現するためのエネルギーとなります。
ぜひ私と一緒に美しい髪を育てていきましょう♪
健康ヘアアドバイザー 田中和義 より
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