ノンシリコン系のシャンプーやトリートメントに変えてみたものの状況は良くならないばかりか、日に日に頭のかゆみや臭いがひどくなってきました!
『6月に入ってから急に頭皮がベタベタしだして、ドライヤーで乾かした後も髪や地肌に重たい感じが残るようになりました。その後も頭皮のベタベタ症状は悪化し続け、ドラッグストアーに売っているノンシリコン系のシャンプーやトリートメントに変えてみたものの、状況は良くなるどころかベタつきだけでなく頭のかゆみや臭いがひどくなっているように感じます。』浜松市南区在住の櫛田敦子さま(匿名)より、メールでお悩み相談を頂きました。

頭皮のベタつきを生んでしまう3つの原因とその対策
半年前に、美容院で「シリコン除去」をして頂いて少しは軽くなりましたが、ノンシリコン系のシャンプーやトリートメントに変えても1ヶ月もしないうちに、頭皮が重たくベタッとした仕上がりがブリ返して来ます。
この頭皮のベタベタを1日も早く解消しようと、たっぷりのシャンプー剤を使用して洗っても洗っても頭皮がベタッとした重たい仕上がりになってしまう!3つの原因と有効な対策について記してみました。
1)シャンプー前後のゆすぎ(すすぎ)の不足
まだまだシャンプーに時間をかける方が大多数で、ゆすぎ(すすぎ)はササッと簡単に済ませて指がしっかり届かずに不足しているのが現状です。そのため、ラードやバターに匹敵する保湿成分が、ゆすぎ(すすぎ)不足を招いている毛穴・頭皮・毛先部にたくさん残ってしまうのです。
指の腹(指紋の渦が巻いている部分)を軽く頭皮に当て、1センチ間隔で細かく前後運動や上下運動を約3〜5分間繰り返して、汚れを落とすようにしてください。
2)洗浄力の強いシャンプー剤の使い過ぎ
毎日のように洗浄力の強いシャンプー剤をタップリ使って洗髪していると、頭皮やお肌の潤いや免疫力・抵抗力の維持に必要とされている「皮脂」を必要以上に奪ってしまい、毛穴の中に存在する皮脂腺の分泌バランスが徐々に崩れて取られた分以上の皮脂が分泌される供給過剰状態となり、ベタつきが日常化してしまいます。
できれば、泡立ちの少ないシャンプー剤に変えていただき、指の腹で細かくマッサージしながら洗髪してみてください。多少泡立ちが悪くても、ゆすぎ(すすぎ)がしっかり行えていれば、汚れの8割は落ちて健やかな頭皮が自然に育ってきます。
3)ノンシリコン系整髪料に配合されている濃密な保湿成分
シリコン配合タイプに比べ、ノンシリコンタイプの方がどうしても手触りは悪くなってしまう印象を受けますが、そんな事はありません。ふんわり軽いサラサラな手触りを実現するために、ラードやバターに匹敵する濃密な天然由来の油脂分や保湿成分をタップリ配合し、汚れを落とす洗浄成分を増やすことでバランスを取っているからです。
しかしながら、この「ラードやバターに匹敵する濃密な天然由来の油脂分や保湿成分は髪の重量を劇的に増やしてしまうため、ベタッとした重たい仕上がりにしてしまう最大の原因」となりますから、コンディショナーやトリートメントの使用は制限する対策が必要となります。
頭皮や毛穴の皮脂汚れをしっかり落とそうとしたり手触りを良くしようとするほど皮脂の分泌は増加し、頭皮のベタつきは悪化してしまうのです♪
髪の治療家 田中和義 より