
質の良い噛み方を続けていると、髪ツヤがアップして顔のラインがシャープになってきます。
よく食べ、よく寝て、よく動く。こんな言葉を目にすると何かのスローガンみたいですが、
50歳を過ぎても医者いらずで健康体(お腹周りは多少たるみ始めましたが)を維持している秘訣は、この3つの言葉に集約されているように思います。
消化は胃腸だけでなく口の中でも行われている
食べ物は、口から入って胃腸で「消化」「吸収」され、肛門から便として出てきますが、実は消化は口の中でも行われているのです。
私が幼少の頃は、口の中に食べ物を含んだらクチャクチャ音を立てない様にしっかり口を閉じて、左右の歯で20〜30回よく噛み砕いてから飲み込みなさい!と教えられてきました。
この咀嚼によって唾液をたくさん出して食べ物と混ぜあわせ、胃腸での消化を補佐する役割にもなっているそうです。
しかしながら最近では、男性も女性も共に仕事、家事、育児などで忙しいため食事をゆっくりと楽しむ余裕もなく、
どうしても歯ごたえのあるおかずは減り丼物が増えている傾向にあり、かきこむようにして飲み込んでしまう食べ方が多いようです。
消化の役割を担っている咀嚼
かきこむようにして飲み込む「早食い」を続けている方は、量も多く摂ってしまうドカ食いになりがち。
これでは食べ物の形がほとんど変わらずに胃腸へと運ばれてしまうため、胃腸の負担が増している割には栄養として吸収されているのはごく少量。
それもそのはず。本来口の中で細かく砕く“咀嚼”によって、唾液がタップリと分泌され、、、
アミラーゼ(消化を助ける酵素)、マルターゼ(デンプンを栄養にする酵素)、リパーゼ(デンプンを栄養にする酵素)、オキシターゼ(細胞の呼吸に役立つ酵素〜ポリフェノール)、パロチン(細胞の若返りを助ける酵素)といった酵素成分で消化がしっかり行われ、舌下や腸で栄養が吸収されるのです。
質の良い噛み方は顎や頬のデトックスにもなる
左右の歯でバランスよく咀嚼する質の良い噛み方は、顎や頬の表情筋が鍛えられてきゅっと引き締まり、頬周りが少しずつシャープになってきます。
さらに、食べたものがペースト状になって唾液や酵素とともに胃腸へ運ばれるため負担がかかることなく消化吸収が行われ、
その栄養が髪の製造工場にもしっかりと届けられるため、ツヤやかな髪が育つようになるのです。
質の良い噛み方は髪と顔を“美人”に育ててくれます♪
髪の治療家 田中和義 より