育毛は何歳から始めたら良いのでしょうか?

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photo credit: 髪の治療院のWEBクリニック

最近では、男性だけではなく女性誌でもこぞって特集が組まれたり、整髪料のCMでも取り上げられたりしている「育毛ケア」ですが、実際には何歳ぐらいから始めたら良いのか?わからないのが正直な気持ちではないでしょうか。

 

育毛に欠かせない頭皮(スキャルプ)ケアを始めるのに適した年代とは

私のサロンでは、今現在取り組んでいる育毛やヘアケアで行っている「頭皮(スキャルプ)ケア」は15年前から導入しておりますので、何の違和感も感じませんが、何故いま「頭皮(スキャルプ)ケア」がココまで注目されるようになったのか?そして、何歳位から「育毛ケア」を始めれば良いのか?疑問に思われている方が多いかと思います。

 

健康な髪を育てるための基本

あなたは、毛穴から出ている毛髪ばかりに注意を払っていませんか?

毛穴から出ている毛髪(毛幹部)は、一度でも傷ついてしまったら、どんなに優秀な美容成分を駆使しても100%元通りには修復できず、現状維持が精一杯。

ですから、サロンでもご自宅でもまずは傷んだ毛髪(毛幹部)を今以上悪化させない為のヘアケアが必要です。しかし、それだけではいつまで経ってもヘアダメージの状況は変わりません。それプラス、これから誕生し成長してくる毛髪(毛根部)を健康な状態なまま生育するために行う「頭皮(スキャルプ)ケア」が重要なのです。

この毛幹部と毛根部の2本柱を中心にしたヘアケアを行ないながら、食事や生活習慣を改善して始めて「健康で美しいツヤのある髪」が実現します。

シャンプー前にひと手間加わる訳ですから、習慣として根付くまでは面倒臭いと感じて挫けそうになる事もあるでしょう。しかし、そのひと手間の愛情があるからこそ毛髪を愛おしく感じられるのではないでしょうか。

 

育毛のための「頭皮ケア」にスポットが当たる訳

育毛に欠かせない「頭皮ケア」がこれだけ注目されるのには、抜け毛・細毛・薄毛や地肌の炎症など、髪や頭皮のトラブルや毛髪の生育不良で悩まれている方が、右肩上がりで増加し続けていることが背景にあります。

これらの症状を引き起こす一番の原因とされているのが「毛穴と地肌の脂汚れ」。

シャンプーだけでは落としきれない!この「毛穴と地肌の脂汚れ」を落とす為には、既存のトリートメント以外に専用のケアが必要ということで、各美容メーカーがこぞって力を入れている訳です。

しかし、“毛穴と地肌が脂汚れや老廃物で詰まってしまう”のは、身体の代謝不良・睡眠不足・脂っこいものが多い偏った食事だけでなく夜型生活…も影響しておりますが、「毛髪の健康維持に必要としない整髪料の使い過ぎ」が最も大きな要因であると私は考えています。

 

傷んだ髪を保護しているのに悪化するダメージ

10年ほど前には細毛や抜け毛などの髪の悩み相談といえば、40代以降の方が圧倒的に多かったのですが、ここ5年ほどの間にどんどん低年齢化していき、今では相談者の約2割は10〜20代前半の学生が占めています。

中学生〜高校生というと、オシャレに対する関心が高く、シャンプー・トリートメント・セット剤などの様々な整髪料や美容器具を駆使して、気に入ったヘアスタイルに仕上げています。そして、髪の健康よりも見た目のヘアスタイルをとても重視する傾向にあります。

その結果、髪や頭皮が悲鳴を上げる傷みやトラブルが深刻な状態になって初めて相談に訪れるケースが多く、傷んだ髪を保護していたつもりが実は、新しく生えてくる髪のダメージをも悪化させていたのです。

これらのような傾向を踏まえると、「育毛ケア」は中学〜高校の10代から始めるのがベターかと思います。

人を好きになるのと同じ位「毛髪」にも愛情を注いであげて下さい