髪の傷みとゴムのように伸びる髪の毛

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photo credit: 髪の治療院のWEBクリニック
 
 
『縮毛矯正の施術後に担当の美容師さんから、髪の傷みが酷く、濡れているとゴムのように伸びます。
 
次回は縮毛矯正をするのが怖いです!」と言われてしまいました。何をどうすればいいのでしょうか?』
 
浜松市中区に在住の50代の O様より相談を受けました。
 
 
さっそく問診カルテにご記入いただき、髪と頭皮の健康診断をスタート。
 
縮毛矯正は6ヶ月に一度。クセ毛のうねりとゴワゴワな手触りが気になり始めた頃に、根元のみ(6センチ位)の施術。ですから、それほどダメージが残っているとは考えにくい。
 
そして、顔周りや頭頂部にチラホラ出始めて少し伸びただけでキラリと光る白髪。仕事中は規則でひとつに結ばなければならない為、どうしても顔周りの白髪が気になり、3週間ごとの白髪染めでカバーしているとの事。
 
中でも O様が一番気にしていたのが、サイドのもみあげ周辺の髪を軽く引っ張っただけで、プチプチ切れてしまう弾力の弱さ。
 
 
O様にしてみたら、まさか美容師さんから「施術をする(髪を触る)のが怖い」言葉を聞くとは思いもよらず。
 
また、軽く引っ張っただけで、プチプチ切れてしまう髪と相まって、、、
 
驚きと不安が頭の中でグルグルと駆け巡ってばかりで正直な所、私の髪の将来はどうなってしまうのか?心配でなりませんでしたと、その時の心境を話して下さいました。
 
今後の施術を考えた時、一番大切になってくるのが「髪の強度」。
 
実は人間の髪の毛には、濡れると約1.5倍位まで膨らんだり伸びたりしても乾くと縮んで元に戻る、体で例えるなら筋肉や腱の働きをする「弾力」が備わっています。
 
へアカラーの場合は、縦方向に伸び縮みする筋肉や弾力があるかどうか?これによって薬剤のダメージから守ることが出来る、
 
普通の美容師さんですと、パーマやヘアカラーの施術回数やヘアケア履歴を参考にしたり。手で触ったり、クシに巻き付けたり緩めたりしながら「髪の強度」を診ていく「感」に頼った方法では、人によって感覚が違うためあまり正確とは言えません。
 
当サロンでは、お客様から髪の毛1本を提供いただき、わずか2分で「髪の強度」を診ることが出来る「髪が水分を取り込んで伸縮する力を利用したテスト」を行なっています。
 
O様のケースは、5割ほど強度は残っていたため、ご自宅で「髪の強度を7〜8割まで回復するケア」を約二週間継続していただき。
 
次回は、キラリと光る白髪が気になる顔周りと頭頂部のみを部分的に白髪を目立たなくするへアカラーを行なっていく予定です。