
気温が低い冬場のお手入れで大切なこと
冬場の気温が低い時期は、体内の熱を逃がさないように“根元の立ち上がりを支えている筋肉(立毛筋)が縮まって毛穴を閉じる”ように働きかけます。(毛穴が盛り上がる「鳥肌」は、急激な温度変化によって筋肉の収縮が強力に起こった時に現れます。)
気温が低い日が続くと次第に頭皮は硬くなり、地肌はベタつき、痒みが気になり始める方が増加し始めます。
この図のように毛穴が狭くなったり閉じてしまうと、むやみにシャンプー剤の使用料を増やしたり力を入れてゴシゴシ洗ったところで洗浄成分が毛穴の汚れまで届かないために汚れを落とすことが出来ないばかりか、強くこすった刺激が神経(自律神経)をピリピリした興奮状態にしたり、毛穴の中の皮脂を分泌する管(皮脂腺)の働きを狂わせてしまうため、皮脂が沢山分泌されて頭皮がベタつくようになってしまいます。
その他にも、40度以上の熱めのお湯で洗えばスッキリするのでは?と考えているあなた。
この行為も潤いに欠かせない皮脂を必要以上に奪ってしまうことで皮脂分泌を狂わせる原因となり、
更なるベタつき頭皮を生んでしまいますから、今スグ止めることが懸命と言えます。
ぬるめのお湯と地肌を動かすマッサージをプラスしたシャンプー法
気温の低さで硬くなった頭皮と閉じ気味の毛穴は、38度前後のぬる目のお湯で2〜5分の時間を掛けてじっくりとゆすいであげることで、
寒さによる緊張から開放されて硬くなった頭皮は徐々に柔らかくなり、根元の立ち上がりを支えている収縮した筋肉(立毛筋)が少しずつほぐれて毛穴が開いてきます。
この状態になればシャンプー剤の洗浄成分が少ない量で毛穴全体に行き渡るようになり、
指の腹の部分でシャンプー剤を毛穴に刷り込むように洗い、
左右の5本の指を使って頭皮を上下に動かすようなマッサージを行えば、
血行が良くなって新陳代謝は活発になり皮脂とともに老廃物も毛穴の外に排出されるようになり、日数の経過とともに地肌の痒みも徐々に緩和されてきます。
気温が低い冬場のお手入法のまとめ
【頭皮のベタつきと地肌の痒みが悪化するNGケア】
1)シャンプー剤をタップリ使用
2)力を入れた指先でのゴシゴシ洗い
3)40度以上の熱いお湯の使用
【毛穴の汚れをしっかり落とし健やかな頭皮を育てるGoodケア】
(1)38度前後のぬる目のお湯を使用
(2)2〜5分の時間を掛けてじっくりとゆすぎ
(3)5百円硬貨1〜3個分の少ないシャンプー使用量
(4)指の腹でシャンプー剤を毛穴に刷り込み洗い
(5)左右の5本の指を使って頭皮を上下に動かすようなマッサージ
あなたはNGケアで頭皮のカユミと地肌の硬さを悪化させていませんか?
健康ヘアアドバイザー 田中和義 より