9月になってから髪がたくさん抜けるようになって凄い不安です!

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『9月になってから急に髪がたくさん抜けるようになって困っています。髪の毛を洗ったら、排水口が塞がるくらい本当にたくさん抜けます。ブラシでとくときも、たくさん抜けるので凄い不安です。抜け毛が増えた原因は?どうすれば抜ける毛が減りますか?教えて下さい。』

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photo credit: 髪の治療院のWEBクリニック

夏の身体の不調と「抜け毛」「頭皮のベタつき」

私は約30年美容師としてお客様の髪の毛を診続けてきました。毎年秋口には「抜け毛症状を訴える方」が数多くいらっしゃる訳ですが。ここ5年ほどの傾向と致しまして、髪の生え変わりのヘアサイクルによるものから、夏場の疲れや体調不良による抜け毛症状の増加へと変化しているのは、下記のアンケート結果を参考にしても明らかです。。

55.7%の女性が、夏に「身体の不調」を感じている – 猛暑の後には”秋バテ”も
アンケート調査によると、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住の20~50代の女性400(各年代100名)のうち実に55.7%の女性が、夏に「身体の不調」を感じていることがわかった。

また、不調の種類として、半数以上が「だるさ・倦怠感」(77.8%)、「疲労(疲れが取れない)」(77.0%)、「冷え」(66.8%)、「発汗」(61.6%)、「睡眠不調」(60.2%)、「胃腸の不調」(56.0%)、「頭痛」(52.8%)などの症状を挙げた。

その原因として、「暑さ」(56.0%)に続いて「屋内と屋外の気温差」(54.8%)、「冷房による冷え」(50.6%)、「冷たい飲食物の摂り過ぎ」(29.8%)が多数見受けられた。このことから夏の不調は、猛暑の影響や、その回避の弊害としての「冷え」によっても多いことがわかる。

ましてや2015年は、5月中旬という比較的早い時期から記録的な暑さが続きましたから、8月下旬〜9月という早い時期から夏バテが快方に向かわず秋バテとなって表面化して「抜け毛」や「頭皮のベタつき」症状を訴える方が例年に比べかなり増えることが、予想できます。

内蔵の冷えからくる頭皮のベタつき

夏が終わりに近づいて「頭皮のベタつき」が気になりだしたあなた。

のどの渇きを潤したり、火照った身体を冷やしたり、熱中症予防のために、外出時も常に冷たい飲み物を携帯し過剰に摂取し続けませんでしたか?

これでは、胃腸が冷えきってしまい消化吸収機能が低下。その結果、身体全体への栄養の供給が減って栄養失調状態の不健康な細胞が育ってしまうばかりか、新陳代謝が衰えて老廃物の排出が上手くいかなくなり、毛穴や頭皮に汚れが蓄積されて「頭皮のベタつき」「イヤな臭い」となって現れてきます。

ベタベタが気になるからと、シャンプー剤をタップリ使って強い力でゴシゴシ洗っては、症状の悪化を招いてしまいますから絶対に止めましょう。

冷房冷えからくる抜け毛

自宅や勤務先で、エアコンの冷気を長時間浴び続けてしまう環境下にあると、身体が冷え切ってしまいます。

外気との温度差を調整しようと自律神経がフル回転で体の隅々まで司令を送り続けてしまうために疲労困憊となり、全身の血の巡りが滞ることで足腰が重くなったり肩や首のコリを誘発。女性ホルモンや男性ホルモンの分泌バランスも乱れて、髪の製造工場(毛根)が卵を作るための栄養の供給量も不足してしまうため、時間の経過とともに「抜け毛の増加」となって表面化してきます。

6〜7時間の睡眠をしっかり取り、代謝や燃焼を促進する効果がある生姜や唐辛子を薬味に使った温かいスープ等で、冷えた胃腸や身体を温めて上げてください。

もし、少しでもおかしいな?と感じたら、髪のプロによる診断を受けて正しいケアを行なうことが早期改善に繋がります。

1日でも早く抜け毛を減らしたいからと育毛剤をタップリ付けても、冷えやホルモンバランスの乱れ等の体の機能が改善しない限り成果にはつながりません♪

髪の治療家 田中和義 より

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