頭皮トラブルに多いフケ・カユミ・皮脂の三角関係とは?

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頭皮のフケやカユミの悩み相談でご来店いただいたお客様に「ある質問」をしてみたところ、10人中8人の方は下記の解答をお寄せいただきました。

「髪や頭皮の汚れが落ち切れていなかったことが原因ではないか?」

残りの二人は、

「新しく買ったシャンプーが合わなかったのかも?」

との回答をいただきました。

頭皮トラブルに多いフケ・カユミと皮脂の三角関係

昨日までは、いつもどおり普通にシャンプーしても何も問題はなかったのに、一日経ったら急に頭皮にカユミを感じ始め、

肩口に白いフケの塊がパラパラ落ちていていることを鏡で見つけて初めて異変に気づくケースも多々あります。

最近特に危機感を抱いていることは、増加傾向が一向に衰える兆しが見えない「頭皮トラブル」の多さ。

以前でしたら、アレルギーやアトピーを抱えている方の発症率が高かったのですが、近年は体質的なことよりも整髪料類やお手入れ法に原因があるケースが多いようです。

なかでもフケやカユミ症状の80%以上は「ゆすぎ不足」「皮脂の取り過ぎ」が原因ではないか?と考えています。

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photo credit: 髪の治療院のWEBクリニック

私たち人間の皮脂は、皮膚の毛穴の中にある皮脂腺から分泌されている良質な“動物性あぶら”で、

(1)皮膚や毛髪に潤いを与えている
(2)外部からの物理的・化学的刺激から守っている(バリア機能)
(3)細菌(ウィルス)の侵入を防いでいる

上記のような3つの働きがあります。

そして、髪の卵を製造するための栄養源として使用されたり、毛髪やお肌に極薄い皮脂膜を張ることで、水分量を最適な状態に保って乾燥から防ぐ役割も担っています。

冬場に多い「かゆみ」や「フケ」のお悩み相談

もしあなたが、シャンプー後の「かゆみ」や「フケ」でお悩みでしたら、間違ったシャンプー法による「頭皮の乾燥」や「頭皮の傷つき」が原因かもしれません。

髪や頭皮を清潔に保とうとシャンプー剤をたくさん使い、力を入れてゴシゴシ洗うことで「汚れや皮脂をしっかり落とす」お手入れを繰り返していませんか?

頭皮を清潔に保とうと、汚れや皮脂をしっかりとる洗浄力の強いシャンプーで、指先に力を入れてゴシゴシ洗ってしまうと、潤いに必要な皮脂まで取り過ぎてしまいます。

その結果、頭皮のバリア機能が低下して「かゆみ(炎症)」が起きたり、ヘアサイクルが乱れて角質剥離が早まり「フケ(角質)」がたくさん出てしまうのです。

これではいくらシャンプー剤にこだわったとしても、かゆみやフケのトラブルに悩まされます。

要するに、手触りの良さ=傷んでいない安心感を感じるためか、「洗浄力の強さ=泡立ちの良さ」は、どこかに置き去りにされているとしか言いようがありません。

空気が乾燥する冬になると、大気中の水蒸気(湿気)が減り新陳代謝も悪くなるため皮脂の分泌が少なくなった所へ、

シャンプーの強力な洗浄剤でガバッと根こそぎ奪われてしまうため、水分が蒸発して潤いが不足状態に陥って頭皮がかゆくなったりフケが出やすくなったりします。

本来は役目が終わった角質は三日で自然に剥がれていくのですが、カサカサの潤い不足状態が続くと毎日剥がれるサイクルに変化しフケと化すのです。

角質の離脱(三日ごと) → 皮脂の減少 → 水分の蒸発 → かゆみが出始める → 角質の離脱(毎日) → フケが出始める

この構図が、フケ・カユミ・皮脂の三角関係を表したものになります。

髪の治療家 田中和義 より

皮脂の働きと役割のまとめ

髪と頭皮の潤いに欠かせない皮脂の働きと役割の、重要な部分をまとめてみました。

■ 皮脂の働き
(1)皮膚や毛髪に潤いを与えている
(2)外部からの物理的・化学的刺激から守っている(バリア機能)
(3)細菌(ウィルス)の侵入を防いでいる

■ 皮脂の役割
(1)髪の卵を製造するための栄養源として使用
(2)毛髪やお肌に極薄い皮脂膜を張って最適な水分量を保ち乾燥を防ぐ

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