カラー剤が染みて痛いのに美容師が発した驚きのひと言

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photo credit: 髪の治療院のWEBクリニック

ヘアカラーの施術途中に、異業種の方が聞いたら「絶句」してしまいそうなひと言を平気で口にしてしまう業界体質に、もう半ば呆れてしまって危機感は何一つ感じられませんでした。

この1件があって以来独立を強く意識するようになり、髪やお肌を痛めない薬剤の探求に力を注ぐ切っ掛けにもなりました。

アレルギーの増加にもかかわらず対応策を示さない美容室

お客様:ヘアカラーの施術中、薬剤が染みて地肌がヒリヒリ痛いのですが?

美容師:後5分ほどで放置時間が終わりますので、もう少し我慢していただけますか?

このケースでは直ちに洗い流さないといけないのに、お客様に我慢を強いるとは…。

カラー剤のパッケージにはこう記されているはずです。

「染毛中に発疹、発赤、腫れ、カユミ、強い刺激等の皮膚の異常やじん麻疹、息苦しさ、めまい等の症状現れた場合には、直ちに薬剤をよく洗い流し、すぐに医師の診療を受けて下さい。」

「染毛後に何らかの異常を感じた場合には、必ず医師の診療を受けて下さい。」

もし我慢している途中に、お肌が荒れて湿疹や炎症を起こしてしまったら誰が責任を取るのでしょうか?

重症のケースでは、皮膚がただれて一皮むけてしまう恐れが有るのにです。

ヘアカラーをファッションの一部としか捉えていない愚かな美容師達

確かに、髪色を少し変えるだけで見た目の印象がガラリと変わってしまうほど、色の力は大きいということは理解できます。

しかし、オシャレなファッションを楽しむためには、髪や体の健康があってこそということを、忘れてしまっては困ります。

平成23年8月31日付
【アレルギー疾患対策の方向性等】

わが国においては全人口の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患していると推定されており(気管支喘息が国民全体では約800万人、花粉症を含むアレルギー性鼻炎は国民の40%以上、アトピー性皮膚炎が国民の約1割)、アレルギー疾患対策に対する国民の関心は非常に高い。しかしながら、患者への医療の提供等については、我が国は欧米のアレルギー診療水準との格差はないものの、患者のニーズに対応できていない部分があり、課題を残しているといえる。

厚生労働省のホームページに記載されている上記の資料によると、全人口の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患を抱えているとあります。

裏を返せば、それだけ外部からの刺激に対するお肌や体の免疫力や抵抗力が低下しているといえ、

パッチテスト等の保護対策も行わずに施術した場合、カラー剤の刺激に負けて肌荒れを起こす可能性のある人が非常に多いということです♪

髪の治療家 田中和義 より

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