
「手触りは良くなるのに傷みが改善しないトリートメント」
「先送りするばかりで一向に成果に繋がらないタスク管理」
髪や心の違いはあれど、現時点ではどちらも痛みを直視したくないため「現実逃避させている」だけかもしれません。
ダメージケア・トリートメントとタスクの先送りの意外な共通点
毎朝わたしは、椅子にドカッと腰掛けて近年の美容業界のヘアケア事情についてイロイロ思いを巡らせ、気づいたことをPostEverを使ってEverNoteに送信しています。
本日、サロンを開店する前にひと通りの準備を終えてからのひとコマで、思い至ったのが「トリートメントはダメージを本当に修復しているのか?」という素朴な疑問。
一般的な美容室で行っているダメージケアでは、絶対に欠かすことなど有り得ない地位を築いているトリートメントですが、残念ながら
傷ついたタンパク質や、ささくれたキューティクルの修復というよりは、隙間を油脂成分で埋めて表面を油膜で覆ってダメージ部分を隠すことで、
ささくれによる引っかかりを目立たなくし「手触りの良さを正当化している」だけなのです。
これはノンシリコン製品だけに限ったわけではなく、2013年5月にトレンドCheck! ノンシリコン・シャンプーの後継者は?のエントリーで紹介し、2014年に入って流通量が増している「オイルシャンプー」も例外ではありません。
トリートメントも、タスクの先送りも、どちらも「痛みを隠蔽して未来に引き伸ばしている」に過ぎず、いずれ耐える力が限界を迎えた時に破綻を来たすことは目に見えています。
どちらも全てを真っサラな状態にして受け止めない限り、髪や心の痛みは快方に向かわないということです♪
髪の治療家 田中和義 より