髪ダメージ悪化と香りの良さ

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私が、香りで最も印象に残っている出来事の1つに、青春時代に街で女性とすれ違った時にほのかに漂う「シャンプーの残り香」があります。

1980年代当時は、今ほど多彩な香りがある訳ではなかったのですが、整髪料のTVCMのインパクトがとても強く心に深く刻み込まれた製品も多く、時間が経過しても頭の中でイメージしやすかったのです。

ただ今の時代、整髪料を香りの良さだけでで選んでいると「髪のパサつき」から永遠に逃れられません。何故なら、、、心はトキメキで一杯ですが、髪はストレスで一杯なのです。

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photo credit: PERFUME DE MULHER – Scent of a Woman via photopin (license)

髪ダメージ悪化と香り(香料)の強さは比例する

あなたは整髪料を購入する時、「好みの香り(香料)」「配合されている美容成分」「パッケージの可愛さ」「TVCM」…等、どんな基準で選びますか?

年代が10代〜20代前半に近くなる程、「良い香り・好みの香り(香料)かどうか?」が整髪料を選ぶ基準の上位に来る傾向があります。

さらに、香り(香料)で整髪料を選んでいる方ほど、髪ダメージの割合は高くなるのです。

香料が老廃物化して髪ダメージやストレスを増幅

これは私個人の見解ですが、いい香りが持続する洗剤は香り(香料)の持続時間を少しでも長くしようとして使用量が多くなる傾向にあり、結果的に洗浄成分や香料の化学成分が生地の傷みを早めてしまっている気がします。

これと同じようなことが、「香り(香料)の強い整髪料」を使用している方にも起こっているのです。

天然由来の香料や人工的な香料のどちらを配合しているのかにかかわらず、一旦髪の中に入ってしまった香料は大気中の空気や太陽からの紫外線の影響を受けて酸化して徐々に劣化し、毎日のお手入れごとに老廃物として蓄積されていくのです。

あなたの心に気持ち良さや癒やしをあたえている整髪料の香り(香料)が実は、髪にとっては全くの異質物として扱われてストレスの源となるだけでなく、老廃物化してタンパク質やキューティクルを傷つけて、髪のパサつきを増幅させてしまっているのです。

これが良い香りがするシャンプー剤を選でいる限り、永遠に髪のパサつきから開放されないメカニズムです。

「香りの良さ」を選ぶか「髪の健康」を選ぶかはあなた次第です♪

髪の治療家 田中和義 より

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