12月も終わりが近づき、厳しい寒さや空気の乾燥をひしひしと感じるにつれ、「ヘアカラーによる肌荒れ」の相談が増加してきました。
お話を聞かせてもらってつくづく感じるのは、私の身には災難は降りかからないだろう?という甘い考えや危機感の低さ。
美容師さんや大手の美容メーカーの言葉を信じ、天然成分や植物成分をふんだんに使っているカラー剤で染めたにも関わらず、肌が赤くなったり湿疹やフケが出たり、お肌が炎症を起こしてしまうトラブルが降りかかってから慌てふためく…。
裏を返せば、「植物性や天然成分のヘアカラーといえども100%安全な物は無い!」ということです。
ヘアカラー剤による肌荒れを防ぐ「安全安心の条件」
ヘアカラー剤による肌荒れを防ぎたい!とお考えのあなたは、天然成分や植物成分をタップリ使っているヘアカラー剤なら安全と思っていませんか?
肌荒れ予防で大切なのは「使用する薬剤にどんな成分を使用しているか?」よりも、あなた自身が「どんな体質なのか?」「どんな物質や成分に反応して肌荒れを起こしてしまうか?」といった肌荒れの背景を知ることにあります。
ヘナを始めとする植物性や天然成分のヘアカラーも100%安全ではない
「美容師さんにヘナだったら肌荒れしませんよ!と言われた」
「天然成分をタップリ使っているヘアカラー剤だから敏感な肌にも安心」
美容師さんや大手の美容メーカーの言葉を信じ、天然成分や植物成分をふんだんに使っているカラー剤で染めたにも関わらず、肌が赤くなったり湿疹やフケが出たり、お肌が炎症を起こしてしまうトラブルが跡を絶ちません。
言い換えれば、「植物性や天然成分のヘアカラーといえども100%安全な物は無い!」ということです。
このような肌荒れから防ぐためには、あなたが過去に「どのような成分に対して肌荒れやアレルギーの反応を示したか?」にあります。
もしあなたが、花粉症を抱えているのならば植物の成分(ヘナや草木染め)に反応する可能性があります。
同様に、カラー剤の色味成分(ジアミン)によるアレルギーは二つの液を混ぜるヘアカラー(アルカリカラー)に反応する恐れがあります。
タンパク質のアレルギーを抱えているのなら、タンパク質配合のカラートリートメントに反応する恐れがあるなど、
あなた自身が「どんな物質や成分に反応して肌荒れを起こしてしまうか?」を知っておくことが大切です。
そして、ほんの少しなら大丈夫だろう?という安易な考えは、そば(ルチン)・エビ・カニ(キトサン)で起こる呼吸困難(アナフィラキシーショック)と同様に、死を招く危険性もあるということを頭の片隅に入れておいてください。
あなたは100%安全とは言えない植物性や天然成分にこだわって、肌荒れの不安に苦しみますか?
髪の治療家 田中和義 より