フケ・カユミの考察:外が寒いと熱いお湯で洗いたくなる?

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photo credit: 髪の治療院のWEBクリニック

雪がちらつく寒い季節には「ジュワーッと暖かさが染みわたる熱〜いお湯」

夏場の暑い季節には「肌にキーンと刺さる冷んやり感が気持ち良いぬるめのお湯」。

あなたは春夏秋冬の季節の移り変わりによって、シャンプーする時のお湯の温度を「熱くしたり」「冷たくしたり」変えていませんか?

あなた自身の気持ち良さを追い求め過ぎると「フケ・かゆみ症状の悪化」を招いてしまいます。

フケ・かゆみ症状の悪化とお湯の温度

人間ってついつい自分の最も気持ちの良いことを第1に考えようとします。

シャンプーする時に使用する、シャワーのお湯の温度調節などがいい例。

寒さを感じる日には熱〜いお湯で、暑さを感じる日には水の様なぬる〜いお湯で洗うなど、どうしても自分の気持ち良さを最優先。

お肌の状態や毛穴の変化を二の次にしてしまうことで、フケやカユミが発症したのです。

まさか「お湯の温度がフケ・カユミの発症原因」とは思いも寄らず、「シャンプー剤の使用量が少なかったこと」に原因を転嫁してしまい、

皮脂や汚れがしっかり落ちるようにシャンプー剤の使用量を増やし温度はそのままで洗い続けるため、潤い成分である皮脂が必要以上に失われてフケ・カユミ症状を悪化させてしまうワケです。

毛穴の変化とお湯の温度

では何故、気温が下がり寒さが厳しくなる冬の季節に毛穴の汚れが落ちにくくなるか?を示したのが、下記の図になります。

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photo credit: 髪の治療院のWEBクリニック

「寒さが増すと体温を逃さないように、髪の毛の根元の立ち上がりを支えている筋肉(立毛筋)が髪の毛をくるんでいる毛布(毛包)を押し下げて毛穴を閉じる」

ですから、頭皮がキュッと引き締まって狭く硬くなってしまった毛穴の中の汚れは落ちにくくなり、増量された洗浄成分と熱いお湯のダブルの力で頭皮や髪内部の脂分が必要以上に取られ過ぎて手触りは硬くカピカピに。

逆に、

「茹だるような暑さになると体内の熱を逃すように、髪の毛の根元の立ち上がりを支えている筋肉(立毛筋)が髪の毛をくるんでいる毛布(毛包)を持ち上げて毛穴を開く」

せっかく毛穴を開いて汗や老廃物を逃がそうとしているのに、お水に近い温度のぬるま湯を使ったゆすぎは、その冷たさが毛穴をキュッと引き締めて狭くしてしまい、

汚れや老廃物を毛穴の中にそのまま貯め込んでしまうのです。

まとめ:フケ・かゆみ症状の悪化とお湯の温度

お水に近い温度のぬるま湯を使ったゆすぎは、その冷たさが毛穴をキュッと引き締めて狭くなり、汚れや老廃物を毛穴の中にそのまま貯め込みます。

反対に熱過ぎるお湯を使ったゆすぎは、髪と頭皮の潤いの元である脂分(皮脂)を取り過ぎてしまうためカサカサ状態となり、フケ・カユミ症状が表面化しやすいのです。

ゆすぎに使用するお湯の温度は1年を通して、体温(36度〜37度)より1〜2度高めの「37度〜38度」が理想的と言えます。

髪の治療家 田中和義 より

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