髪を乾かす時のドライヤーは、冷風より温風を勧める訳

141110-cs006
Pocket

141110-cs006
photo credit: 髪の治療院のWEBクリニック

プロが使用するパワーのあるドライヤーで髪を乾かしているのに、時間ばかりが過ぎて行きなかなか乾いてくれない。

あなたが、もしこのような悩みを解決できずにいるのなら、ドライヤーで使用している温度に問題があるのかもしれません。

キューティクルのメカニズムと水分の蒸発

少し余談になり恐縮ですが、お許し下さい。

確か小学校の頃に理科の実験でやったと思うのですが、ビーカーに水を入れ、アルコールランプに点火して熱を加えるとポコポコと沸騰し、水蒸気として蒸発。

やがて沸点を超えた時、ウソみたいに跡形もなくなってしまいます。

熱を加えるとキューティクルは開き水分は蒸発する

シャンプー後に髪が蓄えている水分についても、上記の実験と同じことが言えます。

昨日の「髪を痛めずに乾かす!ドライヤーに必要な3つの機能」では、熱によるタンパク質の変化を利用した「根元の立ち上がり」や「毛先の流れ」についてご紹介いたしました。

それと同様に、ヘアドライヤーの温風で髪に熱を加えると「キューティクルは開き」「髪内部の水分は大気中に放出」されて早く乾かすことができる、これが私がお勧めする理由です。

反面、ヘアドライヤーの冷風で髪を冷やすと「キューティクルは閉じて」「髪内部の水分は維持」されてしまいます。

この事から、もし冷風で髪を乾かし続けたとしても、キューティクルが閉じたままでは髪内部の水分が大気中に放出されるまでに、無駄な時間が掛かってしまう事が、お勧めできない理由です。

そして、ドライヤーで髪を乾かす真の目的は、水分を飛ばして形を作ることではなく、髪の最適な水分量の11〜13%に整えることにあります♪

髪の治療家 田中和義 より

Pocket