ヘアカラーって「お肌がヒリヒリするのが当たり前」だと思っていました

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美容院で染めていただく時、毎回「お肌がヒリヒリしていた」のでこれが普通なんだと思っていました。

しかし、最近になってだんだん髪が細くなってきた様な感があるので、髪の治療家の田中さんにお悩み相談をした次第です。

人間のお肌には、擦り傷や切り傷を再生する力(自然治癒力)や熱や摩擦といった外部の刺激から守る働き(抵抗力)が備わっています。髪の治療家の田中さん曰く、染める時にお肌がヒリヒリするのはその日の体調にも左右されますが、多くの場合「お肌の抵抗力の低下」「頭皮に炎症や傷があった」「カラー剤に対するアレルギー」の要因が考えられますので、甘く考えてはいけません!と念を押されました。

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photo credit: 髪の治療院のWEBクリニック

ヘアカラーの薬液による肌荒れを予防する3つの対策

ヘアカラーというと、一般的には「髪色を楽しむ」オシャレの一環として軽く考えている方が多く、幼稚園や小学生といった体の機能が整っていない幼少のうちから染めているケースが多々見受けられます。

がしかし、ヘアカラー剤の元となっているのは化学薬品であり、使用法を誤ると「皮膚疾患や失明を引き起こす劇薬である」という認識を忘れてはいけません。

人間のお肌というのはとてもデリケートで、「寝不足」「二日酔い」「生理前後」「術前術後」等のチョットした要因で肌荒れを起こしやすいだけでなく、外部の刺激から守る抵抗力も低下して敏感に反応してしまいます。

そのため、体調によってはヘアカラー剤に配合されている薬品に対して一時的に肌にシミる事がありますし、配合されているごく一部の薬品に対するアレルギーも考えられます。

ですから、少しでも安心安全を高めるために、ヘアカラーの薬液による肌荒れを予防する3つの対策「(1)染める時は、体調の良い日を選ぶ」「(2)染める前に、頭皮に炎症・赤み・湿疹・傷がないかチェック」「(3)薬品アレルギーの有無をパッチテストでチェック」をご紹介させていただきます。

(1)染める時は、体調の良い日を選ぶ

ヘアカラー当日の体調次第で、しっかりと色が染まるまでに必要以上に時間が掛かってしまうケースがあり、体調が悪化する恐れがあるからです。免疫力が低下してしまう「寝不足」「二日酔い」「生理前後」「術前術後」は避けた方が良いでしょう。

(2)染める前に、頭皮に炎症・赤み・湿疹・傷がないかチェック

染める前に、異常がないか頭皮全体をチェック。もし、頭皮に炎症・赤み・湿疹・傷が確認された場合は、薬液が染みたり肌荒れを起こす危険性が大きいので、別の日に変える事をお勧めいたします。

(3)薬品アレルギーの有無をパッチテストでチェック

アレルギーはある日突然発症します。薬品アレルギーによる肌荒れを回避するためにも、ヘアカラーの施術前には毎回必ずパッチテストで薬品アレルギーに対する有無を調べさせて頂きます。もし、陽性の反応が出た場合には、別の日に変えさせていただきます。

但し、これで100%安全と過信しないこと。ヘアカラーの施術途中で肌荒れが出てしまうケースも稀にありますから、チョットでも異変を感じたら我慢しないで伝えることが大切です。

そして、染める前には必ず頭皮に炎症・赤み・湿疹がないかチェックし、次に、薬品アレルギーに対する有無をパッチテストで調べ、異常がなければ染めても大丈夫でしょう。

但し、パッチテストを行なっていなかったり、放置時間内に「あと●●分で放置時間終了ですからもう少し我慢してください!」と返答する安心安全への配慮が欠けている美容院は、今スグ変える事をお勧めします!

髪の治療家 田中和義 より

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