
前回は、頭皮のベタベタ・かゆみ・炎症が11月頃から増加する不思議と題して、「11月頃から増加する脂漏性皮膚炎の原因」についてお届けいたしました。
今回は、「脂漏性頭皮と脂漏性皮膚炎の違いと症状の特徴」についてお届けいたします。
脂漏性頭皮と脂漏性皮膚炎の違いと症状の特徴
脂漏性頭皮と脂漏性皮膚炎、実際に身を持って体験した事のあるあなたは既にご存知かと思います。
どちらも「脂漏性」という文字が入っていて非常に似通っていますが、原因は全く異なるのです。
脂漏性頭皮と脂漏性皮膚炎の原因の違い
脂漏性頭皮を引き起こす原因は、「シャンプーで皮脂を摂り過ぎ」たり「精神的ストレス」による「自律神経の乱れ」「ホルモンバランスの乱れ」が影響して起こる、皮脂の過剰分泌と言われています。
一方脂漏性皮膚炎を引き起こす原因は、「マラセチア=グロボーザ」と呼ばれるカビの菌(真菌)が毛穴の中で繁殖し、皮脂を食べた時に出る排泄物(脂肪酸)による刺激とされています。
脂漏性頭皮と脂漏性皮膚炎の症状の特徴

上記の写真をご覧いただくとお分かりになると思いますが、脂漏性頭皮と脂漏性皮膚炎は、どちらも毛穴の中にある「皮脂腺」から出している、
潤いのバランスを調節したり髪の卵を生むエネルギーとなっている皮脂が、たくさん出過ぎて「頭皮のベタつき」「かゆみ」症状が大きな特徴です。
しかし唯一違う症状があります。それは、脂漏性皮膚炎に現れる「炎症と赤味」です。
人によってはこの炎症が元で、額の生え際に「大きな塊のフケ」がボロボロと出る方もいらっしゃいます!
次回は「脂漏性頭皮と脂漏性皮膚炎の予防と殺菌」をお届けする予定です。
髪の治療家 田中和義 より