シャンプーに殺菌力?|頭皮のベタつき・カユミの予防と殺菌

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photo credit: 髪の治療院のWEBクリニック

脂漏性頭皮症状に無くて、脂漏性皮膚炎症状に有るもの、それは「頭皮の赤味と炎症」です。

そして、この「頭皮の赤味と炎症」は、シャンプーしただけでは快方に向かわない!のです。

前回は、脂漏性頭皮と脂漏性皮膚炎の違いと症状の特徴と題して、「脂漏性頭皮と脂漏性皮膚炎の原因の違い」や「脂漏性頭皮と脂漏性皮膚炎の症状の特徴」についてお届けいたしました。

今回は「シャンプーに殺菌力?|頭皮のベタつき・カユミの予防と殺菌」と題して、脂漏性頭皮と脂漏性皮膚炎の予防と殺菌についてお届けいたします。

シャンプーに殺菌力?|頭皮のベタつき・カユミの予防と殺菌

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photo credit: 髪の治療院のWEBクリニック

頭皮のベタつき・カユミの原因が、必要以上に製造排出された皮脂分にあるとしたら、皮脂を分泌している工場(皮脂腺)に

「もう少し製造量を少なくするように」働きかけながら、必要な皮脂量を残す手当てを繰り返して皮脂の分泌量が正常になれば、頭皮のベタつき・カユミは治まってきます。

しかし、皮膚科で脂漏性皮膚炎と診断されたケースでは、普段お使いの「汚れを落とすタイプのシャンプー」で皮脂汚れを洗い流したり、

皮脂を分泌している工場(皮脂腺)に「もう少し製造量を少なくするように」働きかけて皮脂の分泌を正常に戻す手当てだけでは、

脂漏性皮膚炎の主な症状である頭皮の赤味と炎症は快方に向かいません。

脂漏性皮膚炎の症状を抑えるために必要な力

では、頭皮の赤味と炎症を抑えるのには、どんな力や手当てが必要なのでしょうか?

脂漏性皮膚炎を引き起こす原因である、毛穴の中で皮脂を食べて繁殖している「マラセチア=グロボーザ」と呼ばれるカビの菌(真菌)を殺す殺菌力で、菌の息の根を止める手当てが必要になります。

そして、毛穴や頭皮から「マラセチア=グロボーザ」が完全にいなくなれば、赤味や炎症は自然に治まってきます。

脂漏性皮膚炎の相談が増えています

2014年3月、裾野市よりお越しいただいた20代前半のお客様は、高校1年の時からカユミと炎症に悩まされ、髪が細くなってしまったことを嘆いておられました。

2014年7月上旬、ご来店いただいた50代のお客様は、30代の頃に皮膚科医に脂漏性皮膚炎と言い渡されて以来、色々なシャンプーやお薬を試されたものの一向に改善せず、約20年悩み続けていました。

2014年8月下旬、掛川市よりお越しいただいた30代のお客様は、10年以上頭皮の赤味とカユミに悩まされ続けていました。

この他にも、2014年10月現在、12名の方から脂漏性皮膚炎の相談を受けており、その内9名の方は現在も殺菌ケアを継続中です。

ただ、どの位の期間継続すれば「赤味、炎症、カユミ」が収まるかは一概には言えず、早い方で3ヶ月くらい遅い方で1年以上掛かる方もいますし、人それぞれの症状の重症度によって異なります。

大切なのは、毎日コツコツと地道なケアを続けるしか、完全治癒の近道はないということです。

脂漏性皮膚炎の改善に必要なシャンプーの機能は洗浄力ではなく「殺菌力」です♪

髪の治療家 田中和義 より

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