細毛・切れ毛の増加と身体の冷えの三角関係

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photo credit: whl.travel via photopin cc

早いもので2014年の営業も残す所あと2日。

振り返ってみると、6月3日に中日新聞の夕刊に掲載された後、髪や頭皮のトラブルでお悩みのお客様からの問い合わせや相談が急激に増加いたしました。

なかでも“細毛・切れ毛”によるお悩み相談が12月だけで5件もあり、共通している症状が「体の冷え」「平熱が34〜35度台」を抱えていたこと。

細毛・切れ毛の増加と身体の冷え

今年の夏は昨年に比べると涼しかったと言われていますが、それでも30度超えの日が多くありました。(お盆過ぎに京都旅行へ行ったのですが、あまりの蒸し暑さにダウン寸前でした。f^_^;)

暑さで火照った身体を癒やすためにミネラルウォーターを始めとした清涼飲料水を大量に摂取したり、

さっぱりした麺類ばかりを口にする、エアコンの効いた室内で長時間過ごした事で、

内蔵が冷えて消化不良や栄養不足を招いた影響がこの秋口から冬にかけてに「細毛・切れ毛の増加」となって表面化したと考えられます。

多くの方は「たかが身体の冷えで細毛・切れ毛が増えるものなの?」と軽く考えがちですが、胃腸で消化吸収された栄養分を髪の製造工場である毛根部に運ぶ役割を担っているのは“血液”であり“血管”です。

体温が1度下がるだけで免疫力や代謝量が30%も減少するくらいですから当然、身体中に行き渡る血液の働きも衰えてしまい運搬される栄養量も減少するわけです。

さらに、肩や首のコリを抱えていれば血管は狭くなり血液の巡りも悪くなってしまい、頭部へと運ばれてくるはずの栄養量も大幅に減少。

内臓の冷えによる胃腸の消化不良で吸収される栄養分が減り、さらに冷えによる血行不良によって栄養の貯蔵庫(毛根部)に届けられる毛髪の栄養分の半減と相まって、製造工場で作られる髪が栄養不足で生育不良に陥り、「ハリ・コシの強度が低下した細く切れやすい髪」となって成長するのです。

この状態でいくら育毛剤で外から栄養分を補給しても、冷えで頭皮が固く毛穴が狭く縮こまった生育環境のままでは、毛穴内部の栄養の貯蔵庫(毛根)には届かないため抜け毛の減少にはつながらず、焼け石に水。

「このまま細毛・切れ毛が増え続けて薄毛になったらどうしよう?」と悲観的なことばかり頭の中を駆け巡る、負のスパイラルに陥ってしまいます。

このまま今ある髪が細くなり続けたら「頭皮が透けてしまうのではないか?」という不安も理解できますが、

「これから生まれる毛髪を如何に健康な状態のまま育てるか」へと思考をシフトしていく事が大切なのではないでしょうか?

身体を温めて毛穴環境の整備をきちんと行えば、ハリ・コシある毛髪は育ちます。

髪の治療家 田中和義 より

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