髪ダメージの悪化|髪に優しい天然植物成分にこだわったのに…

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photo credit: echoesofstars via photopin cc

あなたは「天然の植物由来成分から作られた整髪料だから安心できるし髪にも良いだろう」と考えていませんか?

確かに、合成品に比べたら植物成分を使用した整髪料のほうが安全かも知れませんが、必ずしも髪にとって良いことばかりとは限りません。

私たち人間の毛髪は、自然界の食物を身体の中に取り入れて合成された様々な栄養分を吸収することで、スクスクと元気に育っています。

しかしながら、天然由来の植物成分といえども、身体や毛髪内部で製造されない成分に関してはまったくもって役に立たず。

どんなにタップリ補給したとしても馴染めずに仲間はずれとなってしまい、タンパク質やキューティクルを傷つけたり髪の生態系を乱して成長を妨げたりしてしまうケースもあるのです。

髪ダメージの悪化|髪に優しい天然植物成分にこだわったのに…

天然由来の植物成分の代表的な製品には、昔から食用・薬用・工業用・化粧品等に使用されてきた「椿油」、20世紀後半から注目され、食用油やスキンケアに使用されてきたモロッコ原産の「アルガン油」、近年リップクリーム・ハンドクリーム・シャンプー・石鹸など様々な化粧品に配合されている「シアバター」…等は、その高い保湿力から主に毛髪の乾燥防止目的に使用されて人気を博しております。

ただ本来、毛髪は皮脂と16種のミネラル分によって保湿バランスが維持されており、ここに全くの異質物である植物由来の油脂成分が入り込んでしまった場合、表面的にはしっとりサラサラな手触りに仕上がるのですが、繰り返し使い続けるうちに油脂成分が紫外線酸化を起こし老廃物へと変化してタンパク質やキューティクルを傷つけ、ゴワゴワバサバサな髪な手触りへと180度変わってしまい切れ毛(断毛)を引き起こすなど、髪ダメージ悪化の原因となってしまうケースが増加しています。

「髪がパサツイて広がってしまう」「髪が途中でプチプチ切れてしまって伸びない」「ヘアカラーの色が長持ちしない」「パーマの掛かりが悪くなった」症状でお悩みのあなたは、今スグ天然植物由来の油脂成分の使用を中止することをお勧めします。

私たち人間には「皮脂という立派な保湿オイル」を備えているのですから…。

植物からの栄養は、口から摂って胃腸で吸収されてこそ、髪を育てるエネルギーとして活躍するのです♪

髪の治療家 田中和義 より

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