ビジュアル系ロックバンドからビジネスを学ぶ

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私は高校時代にヘビーメタルの虜になっていたせいか、軽いイメージが付き纏うビジュアル系ロックバンドだけは、どうしても受け入れることが出来ませんでした。

しかし、愛娘が夢中になっているビジュアル系ロックバンドのCDを繰り返し聴いているうちに好きな曲も芽生え、今年になってから5回ほどライブ会場に足を運んで生の雰囲気を味わい、バンドメンバーの「ファンに対する想い」やファンが「バンドメンバーに抱く憧れ」を目の当たりにして、熱狂的なファンを育てる企画や仕組み作りに興味を抱くようになりました。

  
私たちの時代では、神様みたいに崇拝されていたり雲の上の存在として近寄りがたいイメージが強かった「芸能界のアイドル」や「ヘビーメタルやハードロックバンドのアーティスト」。

その当時、情報源の中心にあったのはテレビとラジオと雑誌。「芸能界のアイドル達」がテレビで歌っている姿を観たりラジオから流れてくる声を聴いたり雑誌の写真や付録のポスターを眺めているだけで興奮が抑え切れず、超嬉しかったのが記憶に深く刻まれています。

その反面、「ヘビーメタルやハードロックバンドのアーティスト達」がテレビに出演することは皆無で、年に数回しか行なわれないライブやコンサートでしか姿を観ることが出来ませんでした。

そして、両者共にプライベートでの情報は殆ど表に出て来なかったため行動にも謎の部分が多く、その神秘性がアーティストとしての「カリスマ性の魅力」をさらに高めていたのだと思います。

アーティストの評価も、楽曲へのこだわり、演奏レベルの高さ、歌の上手さ…等で決まることが多く、ビジュアルを前面に出して一流の仲間入りを果たしていたバンドやアーティストは、当時としては皆無に等しかったように記憶しております。

しかし、時代が変わればセールスの仕方もアーティストとの関わり方も大きく変わるもの。

LPやSPレコードがCDやDVDへと変わり、インターネットが登場してからはカセットプレイヤーから携帯プレーヤーへ変わり楽曲やアルバムもダウンロードで購入、お気に入りの楽曲を気軽に持ち運べるライフスタイルに。

さらに、AKB48の登場とともにアーティストとファンの交流スタイルも、鑑賞型のコンサートスタイルからファン参加型のライブイベントへと様変わり。

私の娘が中学二年の頃より夢中になっている「ビジュアル系ロックバンド」も、演奏ライブ+ファン参加型のイベントを組み合わせる事で、ステージ上のアーティストへの憧れがより身近に感じられる「親近感」を生み、アーティストとファンの「一体感」を育て、

ファン参加型のイベントも「インストアライブ」「生誕祭(当選者のみ)」「撮影(チェキ)会」「握手会」などがあり、

「オリジナルグッズ販売」「撮影(チェキ)チケット」「握手チケット」「トークチケット」「ハグチケット」…等でアーティストとファンが気軽に交流出来る機会が設けられ、

「アーティストの公式ブログ」「ファン倶楽部」「SNS」を通して、グッズ・写真(チェキ)・ライブチケット等の交換をはじめとするファン同士の交流も盛ん。

これらのイベントに関わりを持つことで高校生の娘との会話も増えて距離感も縮まり、ファンを育てるイベントや仕組みを知ることが「(タレント)ビジネスの在り方」の学びとなり、自サロンへの活用法の考察にも役立っています。

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