円形脱毛症は春から夏にかけて多いと聞いていたのですが?

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photo credit: 髪の治療院のWEBクリニック

まったく初めての体験で、今後どのようなお手入れをしていけばいいのか全然わかりませんので、詳しいことを教えて頂けないでしょうか?

円型脱毛症は年齢や性別に関係なく誰にでも起こります

円型脱毛症は、心の病と言われているくらい精神的な要因が大きく作用し、年齢や男女を問わず誰でも発症する可能性は秘めています。

しかし、強いストレスを感じたからといってスグに発症する訳ではなく、約3〜4ヶ月の潜伏期間があります。

そして、春先の職場の転勤・移動、卒業・入学・引っ越しなど環境が変わる時期に精神的な不安が重なって髪を作る命令を出す中央司令室(自律神経)が傷つけられ、潜伏期間を経て6〜10月くらいにかけて発症するといった比率がグンと高くなります。

円型脱毛症にもすぐ回復するもの、長引くもの、それが一カ所だけのもの、また、いくつも重なり広がるもの、全頭に及ぶものなど様々。

近年は単純性のものでも以前と違って回復しにくく、一旦回復してもまたすぐに再発してしまうという状態を何年も繰り返す方が多くなっています。

一日も早い専門的な手当と体調のコントロールが必要です。

毛髪や頭皮の状態が教えてくれる危険シグナル

もしあなたの毛髪や頭皮が下記の様な症状を感じていたら、円形脱毛症予備軍と言えますから、注意が必要です。

(1)髪が細くなり、コシがなくなった

(2)髪がバサつき、ツヤがなくなった

(3)頭皮が以前より赤っぽくなってきた

(4)頭皮にベタつきを感じるようになった

(5)パーマやヘアカラーでの強い刺激(ヒリヒリ感)を感じる

頭皮や毛髪が痛んで抜け毛・薄毛を早めたりその原因を自ら作っていると思われるこのような段階であれば、髪を育てる心臓部(毛根)はまだ休んでいるだけです。

つまり、成長期よりも休止期に入った毛根が多くなっていて、髪の毛を造る働きが完全に途絶えて死んでしまったワケではありません。

ヘアケアと同じくらい大切な3つの生活習慣

元気な髪の卵を産み育てる活力源となる塩分や糖分を控えた「食事」

生まれてくる細胞の未来の健康を支える「睡眠」

考え過ぎや落ち込みなどを軽くする散歩やウォーキングなどの「軽い運動」

規則正しい生活習慣で自律神経のバランスや正常なヘアサイクルを整えましょう。

そして、脱毛の進行をくい止め少しでも早く豊かな髪を取り戻すためにも、あなたの脱毛原因や体質・症状に合った適切な手当てを早目に行いましょう♪

髪の治療家 田中和義 より

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